むし歯治療
Caries
痛みを最小限に抑え
極力削らない虫歯治療
当院では、MI（ミニマル・インターベーション）という最小限の侵襲を重視した治療理念を基盤にしています。
痛みを軽減するために、表面麻酔や電動麻酔、細い麻酔針を使用し、できるだけ削らず、患者様にとって少ない痛みの虫歯治療を提供することに取り組んでいます。
歯を大切にする虫歯治療
天然歯に勝るものはない
歯科治療は絶えず進化し、進歩を遂げていますが、私たちは依然として「天然歯に勝るものはない」という考えを持っています。
歯を削ると、詰め物や被せ物によって機能は回復できますが、削られた歯は現時点の医学では再生することができず、元の状態に戻すことはできません。
そのため、できるだけ削ることなく治療する方が望ましいと考えていますが、虫歯になった場合は、削らなければならない状況に直面することがあります。その際には、MI（ミニマル・インターベーション）を採用し、歯を削る範囲を最小限に抑えた虫歯治療を行います。
また、虫歯を予防するためには、定期的なメンテナンスが重要です。私たちは定期的なメンテナンスをおすすめしています。
むし歯のメカニズム
むし歯は歯の表面に粘着したプラーク（バイオフィルム）が、飲食をするたびに栄養を取り込んで酸を放出します。
プラークから放出された酸が「エナメル質」の中に浸透して歯を溶かし（脱灰）、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなります。この歯が柔らかくなった部分を一般的に「虫歯」と呼びます。
そこに虫歯菌が侵入し、さらに内部へ穴の連鎖が続いていきます。これが虫歯ができて深く進行していくメカニズムです。
次のような４つの条件がそろった場合に、むし歯になると考えられています。
- 虫歯になりやすい歯の質、歯並び、咬み合わせになっている
- 虫歯の原因菌が旺盛な活動をしている
- 歯につきやすい甘いもの（糖質）を多く摂取する食習慣がある
- プラーク（歯垢）が歯に付着したままになっている時間が長い
むし歯の進行段階
進行度0
- C-0
- むし歯の手前の段階。定期的に経過観察を行います。
治療法
適切なブラッシングやフッ素塗布などで治癒できます。
進行度1
- C-1
- むし歯ができ始めの状態。定期健診で早めに虫歯を発見し、すぐに治療できます。
治療法
患部を削り、レジン（歯科用プラスチック）の詰め物で補います。
進行度2
- C-2
- むし歯が進んで時々痛む。この時点で治療をすると、患部を削って詰め物をする程度で済みます。
治療法
患部を削り、金属などの詰め物で補います。
進行度3
- C-3
- むし歯が進行し、ひどく痛む。歯の神経や歯根治療します。金属冠など、歯冠部にかぶせたり、詰めたりします。
治療法
患部を削り、神経を除去する治療（根管治療）を行い、被せ物で補います。
進行度4
- C-4
- 歯冠が崩壊し、根っこだけが残っている状態。虫歯が根の中まで進行し、抜かざるを得ない場合もあります。
治療法
抜歯をして、入れ歯やインプラントなどで失った歯を補います。
虫歯は早期発見・治療が
肝心です！
虫歯は放置してしまうとどんどん進行していくので、できるだけ早く発見し、治療することが大切です。
初期で発見できれば治療も簡単に済みますので、まずはお気軽にご相談ください。
当院では「できるだけ痛くない治療」を行っていますので、痛みは苦手という方もお気軽にお越しください。
